1年にわたってとあるお宅の様々な場所のリフォームを手がけました。
まずはキッチン及び1階床から。
以前は対面式のカウンター上の食器棚が窓を塞ぎ、メイン照明の明かりを遮ってキッチンが暗かったのがわかるかと思います。
新たなシステムキッチンではL字型としたかわりに窓側の壁いっぱいに伸ばし、さらに窓をできるだけ塞がないようにスライドで下に降りてくる吊り戸棚を設置。前以上の収納を確保しました。
以前の戸の枠が残っていた壁もこのように。
さらに全面クロスだった壁も、ドアの高さまでを杉の無節の羽目板(自然塗装済)とし、スッキリしたコントラストとなっています。
キッチン周りの全体がわかるように撮影。壁や床などにも断熱材を入れ、花梨のフローリングを貼ってあります。
写っているテーブルもかつて当社が制作したものです。
リフォームを重ねたことで段差が生まれ、危なかった廊下を一部はぐってやり変えて段差解消。さらにキッチンと同じく花梨のフローリングとし、床面が連続するようになりました。
どうしても段差ができてしまう手前の未施工部分との間にはフローリングに合わせて花梨材でスロープを制作しました。
床下も鋼製束でしっかり補強。見えないところこそ大切に。
ところが床下に潜ってみるとちょっとカビ臭い・・・・・・。どうやらこの辺は庄川の伏流水が流れている土地らしく、若干湿気がたまりやすいようです。
そこで後日、ゼオライトという調湿・消臭剤を床下一面に敷き詰めてきました。
人海戦術で1日で一気に敷き詰めました。
さらに床下から上がってくる湿気(と冷たい空気)を止めるため、畳の下には透湿シートを敷いてきました。
湿気対策なのになぜ“透湿”シートを使用したのか疑問に思われるかもしれませんが、完全に湿気をショットアウトすると床板とシートの間にカビが生える可能性があるためです。
そのため、ある程度湿気を融通できる透湿シートを使用しています。人間もそうですが、程々が肝心です。
ただし、効果は十分で断熱材を入れたかのように畳が暖かくなったとのことです。

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